この記事の動画版もありますので、よろしければご覧ください。
みなさんは【バブルフルーツ】をご存じでしょうか。
『バブルフルーツ 給食』で検索するとすぐに詳細は分かるのですが、1970年~1980年に学校給食を食べていた世代に大人気だったデザートだそうです。
もう一度食べたいという人が多くいながら、そもそも販売元のニチレイにはレシピが残っていなかったんだとか。
それでも2015年に復刻版が販売されたそうなのですが、現在は取り扱いがないそうで。
かくいう私も食べたことはないのですが、母は世代のため「あれは美味しかった、もう一度食べたい」と語っており、一度でいいから食べてみたいなぁと思っていました。
どうせもう販売されそうな気配はないし、それならばいっそ作ってみるか。
『バブルフルーツ レシピ』で調べると、バブルフルーツを追求しレシピを独自に開発して個人ブログに書かれている方が何人も見つかりました。
あの味をもう一度と思って記憶を辿ってレシピを作るほど美味しかったのであろうバブルフルーツ。
早速材料を買いに走り、レシピ通りに作ってみると、確かに美味しいみかんババロアのようなデザートは出来上がるのですが、ここにきて一番の問題。
そもそも私はバブルフルーツの味を知らない。
だって本物食べたことないから。
そんなわけで、出来上がったものを母に食べてもらうと、どうにも母の記憶の中にあるバブルフルーツの味と食感とは違うらしい。
「もっとオレンジの色が強くて、ミルク感はあまりなかった気がする」「みかんは果肉が結構残ってた」「そんなに甘々しくなかったような。酸っぱさもあった」「半解凍でシャリシャリ、常温でもフワフワしてて美味しかった」
何が違うんだろうなと何度も検索していると、去年3月、ニチレイさんのサイトにてバブルフルーツの記事が公開されていることに気づきました。
正確には「ニチレイが生んだ懐かしの給食」という記事なのですが。
そこには『つぶつぶのみかんやパイナップルの果実』の文字が。
そして当時販売されていたバブルフルーツのパッケージが。
みかん以外にもパイナップルやほかのフルーツがっつり入ってんのかい。
よくよく考えれば本物を食べたこともなければ見たこともなかったので、レシピに書かれてないものが入っている可能性があるだなんて思ってもおらず。
もうここまできたら、バブルフルーツを再現というよりは、母の記憶にあるものと近いバブルフルーツを作ろうと思い、材料も色々変えて試行錯誤した結果、ある程度近いものができました。
そんなわけで、備考録としてレシピを書いておこうと思います。
まずは材料と必要なもの
極力洗い物を少なくしたいので、砂糖を溶かすために電子レンジを使うため耐熱容器が1つ。
冷やしながら泡立てるためにハンドミキサーとボウル2つとゴムベラ。
細かい計量をするためのカップ。
水115ml
砂糖12g~15g
カルピス25ml
オレンジジュース25ml
パインの缶詰のシロップ25ml
パイン輪切り1/4 (細かく切っておく)
みかんの缶詰のシロップ25ml
みかん8粒(5粒と3粒を分けてほぐしておく)
レモン(ポッカレモン)5ml
あとは画像にはありませんが、完成液を入れる容器、なければジップロック。
泡立てる時に冷やすので氷、そして塩があれば少し楽になります。
缶詰は一度開けると缶のままで保管できないので、タッパーかなにかに入れて保存します。
缶詰は号数とアルファベットがあり、アルファベットは果肉の大きさのようなので、MかLサイズが良いと思います。
作り方
1.115mlの水から大匙1の水をゼラチンに入れてふやかす
ふやかさなくてもいいタイプのゼラチンとかもあるんですが、とりあえずまんべんなく水を行きわたらせます。
2.オレンジジュース・カルピス・パイン缶詰のシロップ・みかん缶詰のシロップ それぞれ25mll レモン汁5mlを計量カップへ入れる
150の計量カップがちょうどいいです
色々試行錯誤した結果、水:オレンジジュース:カルピス:パインシロップ:みかんシロップ:レモン汁の比率を大体4:1:1:1:1:0.25にし、砂糖は少なめにして酸味寄りの味にしています。
甘い方が好みの方は砂糖の量を増やしレモン汁をなくしてもいいと思います。
オレンジジュースだと色が薄かったので駄菓子屋によくある粉ジュースを使って作ったりもしましたが、どうしても粉感が強くなってしまったので結局オレンジジュースを使っています。
4.電子レンジ500wで1分加熱し、完全に砂糖を溶かす
溶けきらなかった場合は10秒単位で加熱します
5.ふやかしたゼラチンを入れる
ここで混ぜても溶けきらなかった場合は再度電子レンジで10秒単位で加熱します
6.ゼラチンが溶けきったら残りの水を全部入れて少し冷ます
ここが中途半端だとフワフワ食感がうまくいかず、上だけアワアワなゼリーが出来上がります
7.きっちりゼラチンと砂糖が溶けきったら、小さい方のボウルに移す
耐熱容器は放っておくとゼラチンが固まって洗うのが面倒になるので、ひとまず水につけておいた方がいいです。
8.大きいボウルに氷と水と塩(5g程度)を入れる
塩はより温度を下げるために用いているだけなので、なければなくても問題ありません。
9.ゼラチンが固まりとろみが付くまで混ぜます
常にゴムベラでかき混ぜるより、しばらく置いて、ボウルに沿ってヘラを回して、またしばらく置いてを繰り返していた方がすぐにとろみが付く気がしました。
10.オレンジジュース・カルピス・パインシロップ・みかんシロップ・レモン汁を混ぜたものを入れる
11.とろみが付いている砂糖水と混合シロップをきっちり混ぜる
分離してないぐらいになるまで混ぜる
12.ハンドミキサーでもったりするまで冷やしながら混ぜる
ここの時間が短いとただのゼリーに逆戻りするので、しっかり混ぜます。
少なくとも大きな泡はなくなって細かい泡ばかりになるぐらいに混ぜ続けます。
13.ゴムベラでボウルの底を撫でてもゼリー液が残らず、数秒は撫でた跡が残るぐらいまで混ぜる
ゆるめの生クリームぐらいのもったり感がでます。
この時、固形物が入って飛び散りやすくなります。注意。
15.最後に残りのみかんを入れて数秒混ぜる
細かくなったみかんと大きいままのみかんを作るために分けてますが、めんどくさかったら8粒一気に入れてしまってもいいと思います。
本当は給食の時に入っていた容器の形(星形)に入れてみたいんですが、最近星形どころギザギザの容器見ないんですよね。
かき氷系のアイスが食べる時に容器内で回転しないようにギザギザになっているそうですが、コンビニでもおしゃれなアイスが増えたからかてんで見かけません。
なんてことは置いておいて、容器に入れて冷蔵・冷凍庫へ入れて半日すれば完成です。
完成
見た目も味もいい感じに出来ました。
給食で出ていたバブルフルーツそのものではなく、もう『母から聞いて自分が想像した自分好みのジュワジュワフルーツババロア』ではありますが。
カルピス感も薄く、甘さは控えめ、フルーツとレモンの酸味が爽やかなムースババロアです。
ちなみに、泡立てるとかなりかさが増すので、容器が足りない場合はジップロックに入れて細く形を付けて冷凍庫に入れるのがおすすめです。
棒状にしておけば一口サイズの爽やか冷たいおやつにできます。